甘毒
ver.犬飼
わざとだ。
「もっと…もっと鳴いて?」
「あっ…ああっ…!」
「ほら、まだ始まったばかりじゃないか?」
「ひっ…。」
ぐちゅり。
ああ、なんて 嫌な音だ。
好きな奴がリョージョクされてる音なんざ。
聞きたくもねえっすよ。
センパイ。
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「ちーっす。」
「おっはよ、兄ちゃん!」
その日も何事もなく過ぎてた。
何事もなく部活やって。
何事もなく野球をやって。
何事もなくあいつを見てた。
何事もなくあいつとケンカした。
そして何事もなく終わるはずだった。
変なメモと、そこに書かれてる名前を見つけるまでは。
そこにはこう書かれてた。
「猿野くんへ 今日は君の席で」
猿野天国。
オレがいつも見てるあいつ。
そいつが意味深な言葉で呼び出されてた。
「君の席」
その言葉を頼りに
オレは1年B組へと足を運ばせた。
そこで、聞かされた。
野球部のソンケイするセンパイが、オレのダイスキなあいつを犯してる音を。
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「ほら…随分と上手になったね。」
お上品そうな言葉遣いで、言ってるのはなぶる言葉。
そーゆーの好きな奴って多いよな。
オレはたったいま死ぬほど嫌いになったけど。
「も…やです…抜いて…。」
「ダメだよ?」
もう何回かイってるのにまだ抜いてねえな。
あいつはモウロウってか、感じまくってやがるし。
…くそ。
オレは何で動けないんだよ。
『聞きたいんだろ?』
何で勃ってんだよ。
『お前がそうしたかったんだろ?』
何であいつなんだよ・
『好きだったんだろ?』
欲しかったんだよ。
『押し倒して引き裂いて貫いて鳴かせたかったんだろ?』
全部欲しかったんだよ。
『「でも、もう遅いよ?」』
「!!」
心のどこかから確かに聞こえる声と、耳から入る声が重なりやがった。
ふと、見ると。
気に入ってたダイッキライになったセンパイがオレをあざ笑ってた。
あいつはぐちゃぐちゃにされていた。
To be Continued…
おそらく期待されているのとは違うものになっているのではないかと思います…。
すみません薄暗いどころか真っ黒なお話で^^;)
裏要素こみのVSものということで、考えてたらいつのまにか…。
このあと牛尾くん視点と、もうひとつ客観的な視点を加えたいかと思ってます。
タイトルは造語ですが、他にも誰かが使ってそうですね。単純ですから(笑)
紗希さま、遅くなった挙句こんなんですみません。
完成したら改めてリクエストのお礼を申し上げさせてもらいますね^^)
ではでは。(逃走)
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